なんだか見慣れないカップラーメンを発見した。
聞けば、これは中国から持ち込んだものであるらしい。 お値段は、3元ほど(40〜50円)だったとか。 |
そうかそうか、そうなのか。当写真館は、速攻でこれを徴発した。
「康師傅」という、どう読めば良いのかつい悩んでしまう漢字列がこいつの商品名であるらしいが、そんなことにはあまり興味がない (*1)。 気にせず、ふたを開けてみた。 |
粉末出汁、かやく、ラードの三つは、日本国内で売られているカップラーメンにも入っているから珍しくもない。だが、それらに加えて「プラスチック製のフォーク」まで準備されているのはなかなか親切だ。中国製のカップラーメンには、一般的に入っているらしい。
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さらに怪しげなのはこれ。カップの中に入っていたのではなく、シュリンクフィルムの中に無理やり突っ込んであった。
色調といい意匠といい、ダサいと形容する以外にないパックにはいかんせん大袈裟な漢字が並んでいるが、読めないので中身がなんなのかさっぱり分からない (*2)。 |
というわけで、お湯を入れてみた。
……でもでも、エビや野菜が惜しみなく盛りつけてあるラベルの写真からは余りにも懸け離れた質素さだ。確かにエビや野菜の存在は認められるが、いずれも麺の中に紛れ込んだら最後の小エビや、原型を完全に失った緑っぽい浮遊物としてのみ認知可能である。あの写真は、あくまで盛りつけ例ということにしておこう。 麺の上に乗っかっている茶色っぽい物体のは、さきほど紹介したダサいパックに入っていたものだ。食感からすると野菜のようで、どこかのラーメン屋で同じようなものを食べたこともあるのだが、名前までは分からない (*2)。メンマではなくて・・・なんていうんだろう、これ。セロリを限りなく濃縮したような刺激臭が鼻を刺し、こればかりはかなり不味かった。 麺は、日本で売っている乾燥系インスタント麺と比較すれば中の下という感じ。スープは、あの露骨なラードのためかやや油っぽいが、そのわりにあっさり風味で深みが足りない。極度に不味いわけでもないが、いかにも「中華」を思わせる特有な香りが強烈に自己主張しており、それが日本製のカップラーメンと一線を画している。 香菜(シャンツァイ)の香りだと思うのだが、恐らく殆どの日本人は苦手とする感じの味であった。 2001/03/21追記: 多くのご指摘をいただきありがとうございました。 |