HUBをバラす


先日、多事独論にも書いたのだが、家で使っていたHUBが壊れた。会社で使い古され、現役から退いて暫く経ったものを貰ってきたので、壊れても仕方が無いものだと思うのだが。自前のHUBも持っていたのだが、10Base-2(同軸ケーブル)が収容できないという理由で敢えて古いHUBを使っていたのだ。



上の方が、自前のHUB。アライドテレシスの製品だ。下においてあるでかい方が、壊れた方のHUB。ブランドは分からないが、10Base-T(RJ-45)が12ポート、10Base-2(BNC)、10Base-5(AUI) のついた品だ。これをくれた人の話によると、10Base-Tができて間も無い頃に買ったものなのだという。

今でこそ10Base-Tは普及しているが、Ethernetが開発されたころは10Base-Tはなかった。その頃は同軸ケーブルなどで接続する方式が普通だったそうで、今みたいにモジュラをカチっと挿すだけでOKなんてことはなかった。図太いケーブルにN型コネクタがついてたり、それにタップを取ってトランシーバーを設置したり、ターミネーターを取り付けたり、面倒なことが多かったのだ。

それから、開発された10Base-Tは、UTP (Unshielded Twistpair Cable) という安価なケーブルを用い、モジュラという手軽なコネクタを使う、便利なものになった。何も考えずにHUBにブスブスと挿していってもそれなりに使えてしまうから、お手軽LANにはぴったりのものなのだ。

さて、例によって?壊れたものはバラす。



こちらが壊れた方の古いHUB。中央にICが並んでいるが、ちょうど12個ある(写真に写っているのは10個だけど)。1ポートにICを1個使ってるところが、初期の製品らしい。写真手前に縦に並んでいるのが、絶縁トランスか何かだろう。右奥に見えるの四角いICは、CPUだろうか。



こちらは、アライドテレシスの方。主要なものは、真ん中に見えるフラットパッケージ1個だけ。昔のと比べると、驚くほどシンプルにワンチップ構成だ。それでもトランスは必要らしく、8個並んでいる。手前に並んでいるのが、LEDである。

古い方のHUBは結構温かくなるが、新しい方は連続して使っていても殆ど温かくならない。そりゃ、あれだけICを使ってたら消費電力もすごそう。



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