燃料電池を作る
昨日の記事にごちゃごちゃと書かせて頂いたが、今日は早く起きたのでそれらしいものを作ってみた。
電解質として用意したのは、水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)と、食塩(天然塩)である。水の電気分解には水酸化ナトリウムの方が理想的だが思うが、家庭にあるものってことで食塩も試してみることにした。
電極は炭素棒的なものが良いと思ったが、適当な持ち合わせが無かったので工業用のSUSで即席の電極を制作した。こいつなら、多少の酸や塩基でも腐食しないはずだ。同じ物を2枚、割り箸を間にはさんで重ね、輪ゴムで止めてある。大きさはタバコの箱と比べて欲しいが、高校生がCABINなんか吸ってたらおっちゃん臭いって? うーん、そういう問題じゃないか。念の為、こいつは空箱、私が吸ったものではない。
全体の雰囲気はこんな感じ。可変の電源と電圧計、それと緑色の器には薄い水酸化ナトリウムの水溶液が、黄色の器には薄い食塩水が入っている。電極には12ボルトぐらいかけて、水の電気分解を行った。ただし、食塩水を電気分解すると塩素が発生するのであまり良くないが。
こちらは水酸化ナトリウムの方。写真では分かりづらいかも知れないが、水素と酸素の泡が出ている。暫く放っておくと泡がステンレス板に付着するから、そこで電源から切り離した。すばやく、LEDを載せてみたが...
一瞬だけ暗く点灯したようだが、カメラのシャッターを押した時点では消えてしまっていた。何度かやってるうちに、このLEDを電極に載せたまま12Vをかけてしまい、ふっ飛ばしてしまった。予備の赤色LEDが無かったので、仕方が無く緑色を用意したが、赤色の方が少ない電流でも点灯すると思う。
今度は黄色の器の方、同じ事を食塩水でやってみた。暫く電気分解を行い、電源を切り離してからLEDを乗っける。今度は、おおー、光った(ちょっとうれしい)。1秒間も光らなかったが、一応、燃料電池として機能しているのだと思う。
電気分解の直後から電圧計(それ以外の負荷はなし)で計ってみたところ、水酸化ナトリウムの方はすぐに1ボルト以下に下がってしまった。しかし、食塩水では1.5ボルト程度を暫く維持していた。食塩水の方が、元気があるようだ。
もどる